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2015年12月25日 (金)

14TAMTAMA Dhaulagiri 8167

201512

遂にプロ登山家・竹内洋岳さんとのコラボ企画ルアー、14TAMTAMAシリーズの第4段・Dhaulagiri 8167 (ダウラギリ)をリリース出来ます!!

ダウラギリ(Dhaulagiri)は、ネパール北部のヒマラヤ山脈のダウラギリ山系にある標高8,167 mで世界第7位の8000m峰です。

竹内さんが8000m峰14座完全登頂を達成された際に14番目に登頂された山でもあり、その様子はNHKで特集もされましたし、DVDにもなってますので、映像でご覧になられた方も居られるかも知れません。

僕も映像を見た上で色々とお話を伺っていたのでとても印象深い山でした。

今回もこの山のイメージを竹内さんの言葉で解説して頂きました。

ヒマラヤの星は、瞬かない

あなたが見ている星が瞬いているのは、あなたが空気に包まれているから。
空気の中の水蒸気が揺らいで、星を瞬かせているのです。
ヒマラヤの星は、瞬きません。空気がわずかしか無いからです。
ヒマラヤの夜空は、瞬かない星に埋め尽くされ、天の川は、滝のようになり、星座の見分けがつかないほどに、空全体が発光して、星の光と闇が逆転したかのように見えます。

私が、ダウラギリの頂上に、たどり着いたのは、夕方5時30分ころ。ファイナルキャンプから、17時間を費やしていました。
すでに、太陽は、西の稜線に加速度的に滑り落ちていき、これから訪れる、過酷な時間の始まりを意味していました。
「もう、ファイナルキャンプには、戻れない。ビバークになる。この標高でビバークして無傷で済むわけがない。せめて、生き延びるためには、わずかでも酸素の濃い下へ、1mでも下るしかない」
どれほど、時間が過ぎたのでしょうか、暗闇の中でさまよい、疲れ切った私は、ついに座り込んでビバークの覚悟を決めました。ここで明日まで、生き延びなければなりません。
疲労で意識を失うように、眠りに落ち・・・そして、あまりの寒さに痙攣するように震えて目を覚ます・・・
すでに、右目は低酸素の影響で、濁ったようにしか見えず、手探りのような潤んだ視界に、瞬かない星が降りかかってきました。星の嵐のようです。

私は、降りかかる瞬かない星の嵐の中で、ひらすら探していました。
それは、嵐の中に射す一筋の光・・・夜明けです。
東の空の彼方から、射すはずの一筋の光。

タマタマルアーに、私がダウラギリのビバークで見た、星の嵐と夜明けの光を再現しました。

竹内洋岳


僕は瞬かない星の夜空を深紫と青と白の3色で表現し、夜空の奥行きと霞んだ視界から見た幻覚的な空気感をあえて艶消しにして、眩い吸い込まれる様な美しさよりも不安感を感じる様な質感に仕上げました。

Qs_20151224170650

今回もお腹には 14TamaTama Dhauragiri 8167 の文字。


Qs_20151224170425

是非このルアーを手にして、竹内さんのエピソードを思い浮かべて頂きたい。

身体一つの人間が、生物が存在しない8000mと言う超高所で動くことの出来ないまま孤独に朝と言う文字通り希望の光だけを待ち望む過酷な状況を。

このルアーの溶け合う様な夜空に一筋の光を探して頂けたらと思います。

販売開始は26日夕方18時からhttp://oraora.cart.fc2.com/で開始致します。

価格は税込み¥7884。

数量限定の販売ですので、この機会をお見逃し無く!!

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コメント

こんにちは
先ほどやっとダウラギリ、注文できました。
いつも出遅れているのですが、
今回はラッキーでした。

ヒロさんがビバーク中に見た、
あの星空がちりばめてあるなんて、
感動です。

どーやってつかっていいのかわからなくたって、
絶対にほしいルアーです。

ありがとうございます!!

投稿: chihiro | 2015年12月27日 (日) 00時39分

chihiro様

ダウラギリご注文ありがとうございました。

釣りで使われない方にとってはルアーで表現されても使い道が、、、ってなるかも知れませんが、竹内さんが実際に目にされた登山中の景色を竹内さん本人と細かく打ち合わせながら、その山の世界観を10cmほどの大きさで表現すると言うのは、竹内さんのリアルな実体験とセンスがあってこそです。

今回のダウラギリは一見星空とは見え難いかも知れませんが、8000mの低酸素、極寒の中祈る様に霞む視界で夜明けを探された極限の状態で見たであろう・・・幻覚にも似た星空を美しさでは無く、絶望と希望で覆われた非現実の様な夜空で表現する事で竹内さんの体感されたダウラギリを皆さんに見て頂く事が出来ると思いますので、リーフレットの竹内さんのエピソードとルアーを見ながらダウラギリ登山の景色を思い描いて頂けたら嬉しいです。

ありがとうございました。

投稿: タマタマ | 2015年12月28日 (月) 19時37分

ステキなルアーありがとうございます。

流線型なグラマラススタイルですね。

釣りのイメージは、昔おじさん(オヤジ)くさいイメージがありましたが、今はこのようなものを使っているのですね。
粋なスポーツです。ちょっとお金がかかりそうですが。

この小さなダウラギリのルアーに、神秘的な小宇宙を感じました。

ありがとうございます!

chihiro

投稿: chihiro | 2015年12月31日 (木) 21時20分

chihiro様

喜んで頂けて嬉しいです。

カラーもフォルムも竹内さんがとても気に入られてるモノなので、釣り人だけじゃ無く竹内さんファンの方に手にとってい頂けると竹内さんの登山風景と重ね合わせて共感して頂けると思いますので、僕も作ったかいがありました!

今後共竹内さんの活動と共にこの企画にもご注目頂けると嬉しいです。

投稿: タマタマ | 2016年1月 1日 (金) 23時54分

今後とも、よろしくお願いいたします。
楽しみにしています。

chihiro

投稿: chihiro | 2016年1月 3日 (日) 17時35分

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