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2010年9月20日 (月)

3Dにする面白さ

息子が鬼太郎ロードで鬼太郎のフィギュアを買ってきました。

Qs_20100920191827

なかなかの出来栄えで、何か鬼太郎らしいポージングがとっても躍動感を感じる。
このレベルの出来なら鬼太郎本体のみならず、周辺の景色をイメージしながら耳元の目玉のオヤジのモノマネでもしてやろうか?なんてすら思える。

しかし、元は2Dのつまりは平面のモデルから立体にしたものなので、どおしてもこう言ったモノは完全には2Dと一致しない。
それは当然なのかも知れないけれど、それが出来ているかいないかでせっかくの3D化が残念なモノになってしまうのみならず、元ネタのイメージすら損ないかねない重要な部分でもある。

しかし、このフィギュアは肌の質感も顔造形もしっかりしてまして、鬼太郎(水木漫画の特徴とも言える)の口部分に注目すると、

Qs_20100920191907

鬼太郎の正面から見たらちゃんと立体的にトンガリ口がもっこりと良い感じに膨らんで居る。

しかし、

Qs_20100920191848

鬼太郎の右サイドから見ると手前が切れ込んでいて唇が切れてる様にも見える・・・
通常2Dなら反対にトンガリを書けばどちらから見てもこんな事にはならない。
って事はこのフィギュアはダメじゃん・・・って事になるのだけど、そこは1枚目の画像を見ると分かる様に、台座の鬼太郎の左側面にネームが入って居ると言う事は、この鬼太郎は左顔がメインの構図になっていて、右前方と言うか正面側に何かの存在を想像させるポージングになって居ると言うわけ!

だから、基本的にこのフィギュアは左顔しか見ない事になっているから、通常3Dで1つの表情でしか表現出来ない部分を全体のバランスでカバーした見事な作品と言う事になります!

この辺は造形師さんによって特徴をどお捉えて立体化するかが大きく違うので、同じ鬼太郎を表現した場合でも全てがこおだとは限らない。

そこがフィギュアの面白い所でもあり、元ネタが有名ならば尚の事作品を見る側の僕らの好みにも左右される一筋縄でいかない奥深い部分でもある。

これはルアーも同じ事で、先人達の功績を2Dで見たモノから作り手独自の解釈を加えながら発展させて行き、最終的に拘った部分を作り手の特徴として最高のバランスで表現する。
人が違えば好みも変わり、特徴も変わって来るので、先人達と同じモノにはならない。
けれど、只真似るのでは無く常に進化しながらもリスペクトすべきソウルの部分は決して妥協しない。

きっとタマタマルアーの目線はオタク的でマイノリティーで非商業的な考え方なのかもしれないけれど、まだまだ作り足りないモノが沢山ある♪
もっともっと想像して、想像の中で先人達の功績と向き合って魂の声を聞いてみたい。

フィギュアでもルアーでも作り手が何のどんな部分を作り手らしく表現してるんだろう?って想像したり、元ネタとか探してみたりしてコレ面白いアレンジだなぁとか思いながら掘り下げて見るって言うのも楽しみの一つかもしれませんよ☆

などと、今日はオタク的3Dの楽しみ方のお話でした。


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