2月に行われるROTTONさんのイベントに出させて頂く為に展示用のルアーを送らなくては
いけなかったので、工房やらタックルボックスをゴソゴソと。
実際こんな時の為に何点かは手元に残しているモノもあるのだけれど、昔から生産力の無さは折り紙付き!
(決して胸を張る事では無いですが・・・)だったので手元にルアーがあんまり無く、自分の展示会した時もお客さんからお借りした位なので立派なモノは何も用意出来てませんが、せっかくなので一応、新旧&レアなものかな?と思われるタマタマのプチヒストリー的なラインナップを用意しました。
その作業の最中にタマタマルアーがまだ客注レベルの頃に作ったであろう超初期の初期ルアーが出てきたので、ROTTONさんの方は数に限りがあり今回入れ無かったモノを画像にて。
ホントだったら告知とかじゃ無いのでジャストナウ!で紹介と思ったんですが、画像が大きく出来ないのでこちらで失礼致します。
まずは何とも年代を感じさすスタンダードなルアーですよね・・・
この3つなんてやっとエアブラシ使い始めた直後くらいの、まだタミヤのコンプレッサーセットみたいので塗ってた頃だと思います。
高梁川や成羽とかでどれほど使った事か?? まだ自分の作風なんて全くな頃です。はずかしす・・・
これはたぶんドッコイセやシドロモドロやソノバシノギを作ってた頃かな?
何かもがきたかった感がヒシヒシと滲んでて今より健気だったんだなぁって。
白いポッパーは昨年春に58釣った野池で59釣った思い出のルアーです。
まだ当時はHPなんて無くて、デジカメなんて全くだったから当然カメラは写るんですだったので、釣った魚の写真はギャンブルみたいな撮影だったから、夕方フラッシュの無いカメラで必死に写真写しちゃったもんだから、腹がはち切れそうなくらいのフグみたいなバスだったのに放す前に卵産んじゃって・・・・・可哀相な事を★
結局出来た写真は真っ暗で見えなくって・・・自分の脳裏だけに保存されてますが。
今まで見たこと無いくらいの爆腹バスだっただけに涙です。
そして13年前のこの頃まだネームはテンプレートありませんでした。
今から思えばこんな恥ずかしい仕上げで道楽本店に持って行ってた事を今更無かった事にしたいくらいのレベルですよね。
ルアー作るマニュアルなんて無いから釣り雑誌でミノー作る方の特集とかを大事にスクラップしたりして道具探したり、色んなルアーをぶった切ったり塗装剥いだりして工程を見習ってはノートにメモして真似してみたり、ホームセンターで色々買っては失敗ばっかりして★
プラモデル屋とかでマニアックそおな人に塗料の話根掘り葉掘り尋ねたり。
当然コーティングの基本なんて知らないから見事に下地もトップもボロボロで朽ち果ててるし、カラーなんて流れてるし・・・無残
こんな昔のルアーを何かの度に見つけては初心を思い出し、今まで一人歩きどころかハイハイすらままならなかったタマタマルアーを13年も見守って、助けて、導いてもらった沢山の皆さんの事を思い出します。
そこには、まだ出会った事の無い沢山のお客さんの顔も勝手な想像ですがズラリと。
道楽で始まった憧れの世界への1歩。
まだ何も知らなかった頃の山根さんや松本さんや藤原さんや山科さんや山本さんがズットズット彼方に見えて追いかける事すら無茶だと思ってたあの頃。
10年以上経った今でもまだまだズット彼方に見えるのだけれど、少しは後ろを追いかけれているだろうか?
今となれば周りにはもっともっと沢山の方が居られて、自分の足跡さえ分からない感じですが。
でも、この恥ずかしくも懐かしいルアーは僕の確かな1歩だと言う事をいつでも示してくれます。
誰と競うで無く、これからも小さくでも摺足でも良いから前に進みます。
何年後、それこそ今四苦八苦しているビーマイビーバーを見て自分の小さなドラマが思い出して今と同じ気持ちに成れる様に。
それが、僕だけで無くタマタマルアーを手にして頂いた皆さんにも訪れる事が出来るように。
刻々と過ぎて行く時間の中の唯一止める事の出来るモノは思い出だけなので。
皆さんの思い出に成れる様に頑張ります! 感謝!