
建物の復旧作業がほぼ終わり、大物の工具類もほぼ揃いなおし、後は細かな工具類と材料の仕入れで何とか再稼働出来る所まで来ました。
今までは色んな方からのお見舞いや、コロナ関連の給付金で建て替えたりしながら復旧作業の費用と経費の支払い等を賄ってましたが、商工会議所さんに申し込んでた資金の融資の話も無事に通り、再スタートに際して抱える物はかなり大きくなってしまいましたが、また全力で頑張って返済していきます!!!
って生々しいご報告ですいません、、、
しかし、今回の火事で一番痛感したのは火事の怖さは勿論、何かあった時の備えが何も無かった事でいざ何かしなきゃと言う時に1円の保証も無かった事で、片付けすらままならなかった事でした。
前職の建設会社が倒産してからタマタマルアーを専業でスタートした当時は、子供もまだ小さくて家計的にも共働きで精いっぱいの頃でしたから、突然の会社倒産で生活をどうしようか??って時で資金も無く、とりあえずの僅かな予算でプレハブ車庫を改造して工房にしてスタートし、13年間間に合わせみたいな環境でずっとやってしまってました。。
それが今回の火事で全て焼失したもんだから、まず一番に再建云々は別として火事場の片付けをどうしていいか分からないと言う現実、、、
火事をおこすとまず消防署の方から「罹災証明」と言う自分は火事に遭いましたと言う証明書をもらえます。
この書類を持って市役所の環境課に行って、火災ごみの処分許可証を発行してもらうんですが、この許可証をもらうのに市役所の職員さんが現場の確認をした上で、どの程度の火災ごみがあるのかとかを確認してから分別と処分方法を説明してもらってから後日発行された許可証をもらって、そこで初めてごみの処分が開始できるわけです。
この許可証があればごみを無料で処分出来ます。
この時点で火事から数日はほぼ何も出来ないまま過ぎてるので、気持ちとしては火事で燃えて家の前に山積みの瓦礫を前に途方に暮れるしかありません。
処分や分別に関しては各市町村で異なると思うので、これが火事の一連の流れかどうかは分かりませんが、火災ごみに関しては産業廃棄物として処分出来ないので、自治体の指定分別方法に沿って分別しながら、通常の処分場と最終処分場に持ち込みするごみを指定されたサイズの袋とかで仕分けして持ち込まないといけないんです。
火事現場なんて燃えた物とありとあらゆる物がごちゃ混ぜになってる上に、ウチの場合はフックや金属パーツ等の危険物、通常捨てれない溶剤等もあったので、とても自治体の分別だけでは分け切れない状況。
しかも、壁や床、建物の解体した建材も燃えてる物、焦げてる物は最終処分場、燃えてない物は通常処分場。
木材に関しては釘やビスを可能な限り始末して上記の分別で仕分け。
そこまでしても、コロナウィルスの影響で断捨離とかのごみが増加して処分場が満タンになってるから処分が追い付かず、処分場の指定日に軽トラ1台分を1回出したら次はまた指定日まで捨てに行く事すら出来ない、、、
そんな状況でごみの片付けが終わる目処も立たなくなったので、お金がかかっても良いからとにかくごみを1日も早く片付けたい、ごみが片付かなきゃ復旧にかかる費用とかも見積もりが出せないし、見積もりが無きゃ資金の相談も出来ないと言う状況になり、市役所に相談して市役所指定の産廃処理業者さんに一軒一軒電話するも全て断られ、全ての業者さんに市役所の指示通り分別して持ち込みで処分してくれと言われました、、、
結局、火事ごみは業者さんが引き取っても業者さんが仕分けして処分しなきゃいけないから処分がめんどくさいというのが理由みたい。
市役所は処分業者さんに頼めば有料になるけど処分出来ると言ってたけど、結局は横連携は無く、指定方法以外は市役所に相談されても・・・的な投げっ放しなのが現実だったので、その後色々探してやっと処分してもらえる業者さんを見つける事が出来たので、お金を払って一気にごみを処分出来ましたが、火事ごみの処分相場は通常の産廃の5倍と言われました。
やはり、業者さんも持ち帰って分別処理しなきゃいけないのと、火事ごみはリサイクル出来ないから最終処分費が通常より遥かに高いからなんですって。。
ただでさえ火事でどうにもならない状況なのに、ごみの処分だけでもどんだけ苦労させられるか、、、
結果的にはお金を払って泣き付かなきゃごみを片付けられないんです。
これが30㎡弱の規模の小さい工房だったから金額も知れてますが、自宅とかの場合だったらと思うと絶望的です。
そこで今回の事を教訓に、工房を復旧するに際しかなり防火、耐火に気を使い、可能な限りの施工をした上で、色々と相談した結果、JA共済の建物共済で火災・自然災害・地震をカバーした現時点で掛けれる最善の建物保険を昨日契約しました。
火事は2度と起こしてはいけないんですが、今回の火事は気を付けててもいつ起きるか分からない使ってない照明器具の配線ショートだったですし、誰にいつ起こるか分からない落雷や地震、水害や山崩れ等々、まさかの何かあった時に何もなく何の保証もなかった今回の経験から、仕事云々抜きにして保険は掛けてなきゃヤバイって思いました。
実際45歳にもなってやっとそんな事に気が付いた事が遅すぎると恥ずかしい事ですが、今回の火事は復旧出来る規模であった事は本当に運が良かっただけで、救われたこれからは今回を教訓にして行かなきゃと思いました。
実際僕と同じ様に小規模な自営をされてる方とかで、保険とか保証を二の次にされてるなんて方がもしもおられたら僕と同じ目に遭う前に保険とか検討される事をお勧めします!!!
冗談抜きで後悔先に立たず、転ばぬ先の杖とはまさにこの事ですから!!!!!